アイドル観察日記 #3 デビュー秘話
2012年を頂点として、アニメを視聴する時間が激減してしまったコマツPです。
ですが、ご当地アイドルの結成に携わった関係で、最近アイマスとか、「ラブライブ!」とか、「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」とか見てみたわけです(なんでアニメだよ)。
興味深かったのは「ろこどる」ですね。
地方の女子高生が、市役所に勤務する叔父により、同じ女子高に通う先輩と強引にアイドルユニットを組まされ、町おこしのために活動する。報酬は市民の血税から生まれた時給1000円。
government workerとそこはかとなく似てるw
ですが、当然、gwを取り巻く現実は、アニメやマンガの世界のようにはいかないわけです。
gwの“彩”さんと“優花”さんの2人は、通常、鹿屋市の嘱託職員として、国民文化祭支援員の任に当たっています。普段は事務員さんなんですよね。
そこから2人は、ひょんなきっかけで、国文祭PRのため、ご当地アイドルとしても活動していくことになるわけですが、「アイドル進化論。」という企画を通した件といい、このアイドルユニット結成の件といい、鹿屋市の方はチャレンジャーだと思います。
ただ、現実の役所は、「ろこどる」の市役所のようにユルいはずがない。
「ろこどる」では衣装から何から役所が用立ててくれましたが、gwは自腹です。歌や踊りの練習は勤務終了後から。公務で出演するイベントは出勤扱いになったりするのでしょうが、イベントに出演しても報酬は得られません。「りなかる!」のような同人イベントにはボランティアで出てもらってます。
詰まるところ、予算がまったくない。
このような状況でも、押しつけられたアイドルを引き受け、頑張り続ける2人は何なのか。
昨年12月20日のデビュー時、「やるからにはちゃんとやらないと!」と口癖のように言っていた優花さんは、いっぱいダメ出しされ、悔しさで表情がこれ以上ないぐらい曇りました。初ステージを終えた彩さんは、「間違えた~!」と号泣しながら舞台袖に戻ってきました。
責任感なのか何なのか、よくわからない。
公務員系アイドルなんて、こんな危なっかしい存在、できれば関わり合いたくない。
ただ、あの瞬間、私は、このダメダメなアイドルともう心中するしかないよね、と思ったのでした。
そしてこの画像である。